ドジャースの主力打者を務めるムーキー・ベッツ内野手は、開幕を1番打者として迎えたものの、6月の手首骨折から復帰した8月からは、打順2番が定位置になり、現在1番打者を務める大谷翔平選手と打順が入れ替わった。今シーズン打者として脅威的な記録を残しつつある大谷について、2番打者のベッツ選手は、後ろからその姿を見るようになり、大谷の本当の「姿」が見えたという。TikTokアカウント番組「On Base with Mookie Betts」で司会を務めるベッツ選手は「僕がリードオフマン(1番打者)だったときは、ショウヘイは僕の後ろ(2番打者)だった。自分がアウトになったときって別に次の打席のことなんて普通は気にしないだろ?ところが、 打席で何が起こったのか、どんな調整が必要なのかだったりをショウヘイは考えるのさ。これまで僕はそれを見逃してたんだよ」と、打順が変わって大谷の打撃を修正する影の努力に気付かされたという。「後ろを打つようになってから、ショウヘイのそういう所が見れるんだ。おいおい、この男は……彼が今出している数字を知ってるだろ、あれは運じゃないぜ」と語ったのだ。確かに大谷選手は三振や凡打でアウトになりベンチに戻ると、必ずノートパッドの映像解析を見て自分のスイングの細部をチェックし、改善点を見つけだそうと努めているように見える。やはり、大谷選手が生み出す驚異的な記録は、ベッツ選手が言うように「運」だけでは生まれないものなのだ。