健康維持やダイエットのためにウォーキングやランニングを始めようという人は多い。 しかし、ウォーキングとランニングのどちらがダイエットに効率的なのか⬆よくわからないという人がほとんどだろう。そこで、米国のプログラマージョセフ・ヘンドリックス氏が、運動強度を示す単位である「METs」を用いて、ウォーキングとランニングのどちらがダイエットに効率的なのかを分析した結果に注目だ。「METs」とは、安静に座っている状態を1METとして、ウォーキングとランニングで消費するエネルギー量を示した数値で、酸素摂取量が増加すればするほどMETsの値は大きくなる。ウォーキングのMETs値は時速4Km(普通歩き)で3.0、時速4.5〜5.4Km(速歩き)で3.8、ランニングのMETs値は、時速約6.4km~6.7km(ゆっくり走り)で6.5、時速約10.7km(自転車速度)で10.5だった。METs値は、早歩きであればあるほど、速く走れば走るほど増加するという。ヘンドリックス氏は、このMETs値を基にしてウォーキングとランニングそれぞれの距離ごとの消費カロリーを算出したところ、結果として、ウォーキングでは速く歩けば歩くほど、距離ごとのカロリー消費は増加する一方、ランニングの場合、走る距離が伸びるにつれてカロリー消費量が次第に減少してゆくことがわかった。このことから、ヘンドリックス氏は「ダイエットには、ゆっくりと歩くのが最も効果的です。しかし、どうしても走りたい場合は、1マイル(約1.6km)当たり7分程度(時速14Km=自転車の高速)で走るのがカロリー消費に一番効率的です」とアドバイスしている。結論、ダイエットには、走るより「早足で歩く」ことがおすすめだ。