ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

侍の子孫を名乗るスペインのハポンさん、DNA鑑定の結果は?

スペイン・セビリアの南方約15kmにある小さな街コリア・デル・リオ⬆は、410年前の1614年仙台藩伊達政宗の家臣支倉常長が率いる遣欧使節が長期間滞在したことで知られている。その遣欧使節団の一員として来訪しこの地に留まった侍の子孫を名乗るハポン(日本)姓の人々が現在600人ほどこの村に存在している⬆。この町の教会に残る古い洗礼台帳には、ハポン姓の人物名が使節団の滞在以前の洗礼記録には見られないことやコリア・デル・リオ周辺に日本式の苗床を作る稲作農法があること、ハポン姓の幼児に蒙古斑が見られることなどから、ハポン姓の人々が、遣欧使節団を離脱してこの地に残ったサムライの子孫ではないか、とされてきた。その真実を探るべく2012年日本の国立遺伝学研究所などによる共同研究チームがDNA鑑定によってハポン姓の人々と日本人との関係を調べる研究を行った。コリア・デル・リオ市内及び周辺に住んでいる「ハポン」姓を名乗る人々の中からDNA解析希望者男性50名、女性51名から血液試料を採取し解析を行った。全てのDNA試料について、ジャポニカ・アレイと呼ばれる日本人に特化された約66万個のゲノムワイドなSNPs解析を行った結果、日本人に由来すると考えられるY-STRハプロタイプの因子は観察されず、また、ゲノムワイドなSNP解析からも日本人に由来すると考えられる結果が得られなかった。結果、日本のサムライは、現地妻を娶ることをしなかった紳士揃いであったことが、これで証明されたというわけだ(笑)