ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

たった一投で金メダル、やり投げ北口榛花のプレッシャー作戦。

パリ五輪陸上の女子やり投げ決勝、昨年の世界陸上を制した世界ランキング5位の北口榛花(26)⬆が、1投目で今シーズン自己最長の65m80をマーク。他のライバル勢はこの記録に最後まで追い付けないまま北口選手が金メダルを獲得した。これまでの国際試合で。最終6投目で必ずビッグスローを出し“逆転のKITAGUCHI”の異名をとってきた北口選手が、なぜオリンピックの舞台では、1投目にビッグスローを投げて歴史的な快挙を成し遂げたのか。北口選手は「これまでの競技人生のなかで、1投目で65mを投げたのはなかったんですけど……」とはにかみながら、「いつもは6投目までちょっとのんびりしていましたけど、オリンピックでは、すごい選手ばかりなので、(他の選手に)プレッシャーをかけられるように1投目から絶対にいこうと思っていました」と勝負に勝つための作戦だったことを明かした。たしかに、北口選手の一投目65m80を見せつけられた他の選手達は、最後の6投目に必ず一番良い記録を出してきたこれまでの北口選手を思い出し、大きなプレッシャーを感じていたに違いない。さらに、投てきの合間にはフィールドにうつ伏せになり足をバタバタさせたり、カステラを頬張ったりとライバル達に余裕を見せつけるなど、北口選手のプレッシャー作戦はものの見事に成功、ライバル選手達は最終の6投目まで、まったくといっていいほど記録を伸ばせないままで試合は終了した。オリンピック女子陸上フィールドで日本人初の金メダル、北口榛花選手に心からの拍手を送りたい。