ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「黒人の仕事を愛してる」トランプのウソを見抜いた五輪女王。

オリンピックで過去に7個の金メダルを獲得し体操競技の「GOAT(史上最高の選手)」と称されるアメリカの黒人女子体操選手シモーン・バイルズ選手⬆が、パリオリンピック個人総合で金メダルに輝き、自身9個目のオリンピックメダルを獲得する快挙を達成した。その彼女がXに、「私は自分の黒人の仕事(black job)を愛している」と黒いハートの絵文字を添えて投稿した。black jobとは奇妙な表現だが、このワードは、大統領選挙キャンペーンでトランプ元大統領が黒人に向かってひんぱんに使うワードとして良く知られている。トランプ氏は、黒人との会合の席で「不法移民が「黒人の仕事」を奪っているとの持論を展開し、黒人の仕事を守るために自分は戦うとアピールしている。この言葉のウラには、白人がしない仕事という差別的な言葉がもうひとつ隠されている、と多くの黒人がすでに気付いてしまった。トランプ氏はまた、別の黒人たちとの会合で刑事訴追されている自らの立場を「黒人はこれまでひどく傷つけられ、差別されてきたので、それが理由で私のことを好きでいてくれる」と黒人の同情を得ようとした発言、これも黒人が、あたかもアメリカ社会で白人によって差別される側の人種であると特定しているようなもの言いだと批判を浴びた。トランプ氏が、どんなに黒人の友人であるように装っても今回、シモーン・バイルズ選手が見抜いたように、アメリカの黒人社会は、トランプ氏の心の奥底にある「黒人差別主義」をすでに見抜いているようだ。