アメリカの元大統領トランプ氏が遊説中に銃撃された事件、米国内のSNSでは、彼がいかに「幸運」だったかを検証するシュミレーションで賑わっている。トランプ氏は、銃撃される直前、チャートを見ながら説明をしようと、後方にあるスクリーンを見るためにほんの少し自分の頭を後方にずらした瞬間に、彼の右耳の上部を弾丸がかすったのだ。(⬆右下の図)、この時、トランプ氏が頭を動かさずにいたら、銃弾は耳から脳を貫通しトランプ氏は即死していたはずだった(⬆右上の図)。わずか7mmほど頭をずらしたことでトランプ氏は一命を取り留めることができたのだ。トランプ氏は、保守系メディア「ワシントン・エグザミナー」のインタビューに応じ、「ちょうどいいタイミングで、ちょうどいい分だけ振り返ることができた、一つ間違えば銃弾が頭部を貫通していた」とその瞬間を振り返った。そして、この銃弾のシミュレーション映像が急速にSNSで拡散されると、多くの視聴者がトランプ氏の生存を奇跡的だとか神の介入によるものだと言い始めたのに加えて、トランプ氏が抱える一連の裁判でも有罪判決が回避されるかもしれないと言われ始めている。トランプ氏が「奇跡を起こした事実」に間違いは無いが、その人物が大統領にふさわしい人物かどうかはまた別問題だろう。