アメリカ人なら誰でも知っている野球の神様ベーブ・ルース。MLBファンにとっては怖れ多い偉大すぎる名前だ。ドジャースで活躍中の大谷翔平選手が、投・打2刀流のプレーヤーとしてメジャー入りすると、その活躍ぶりを100年前の2刀流だったベーブ・ルースと比較されてきたが、ベーブ・ルースが2刀流で記録した投手として2ケタ勝利、打者として2ケタホームランの記録を大谷選手があっさり超えてしまった時点で2人を比較することが無くなった。そんな中、ロサンゼルス・タイムズ紙が、ドジャースの大谷選手を「ニューベーブ・ルース」と表現する記事を書いた。なぜ、大谷選手はMLBで新しい「野球の神様」にまで昇格したと言うのか。興味を持って記事を読んでみると、「オオタニはルースを超えた(Surpasses)」⬆とし、「彼は、黒人初のメジャー選手ジャッキー・ロビンソンのように米国野球の歴史を変えることは無いし、メキシコ出身のバレンズエラのようにドジャースのファン層を変えた(メキシコ系の観客を大幅に増やした)こともない。しかし、彼の記録的な契約金は、MLBにこれまで興味のなかった世界の国々(ヨーロッパ・アジア)の人々にまで話題を広げた。彼はMLB史上で、球史に残る最も大きな「経済力」を有している。オオタニは、いわばドジャースの造幣マシンだ」と表現。大谷選手をニューベーブ・ルースと呼ぶのは、彼の現在の実績はさておいて、MLB史上で一番の「大金持ちになった選手だから」、という何ともお粗末な話だった(笑)