6月に入ってから11本塁打23打点、特にここ10戦で8発とまさに鬼神のごとき成績を残しているドジャースの大谷翔平選手⬆。驚異的なホームラン量産の理由は何なのか。大谷本人が語ったのは「先ず、立つ位置、同じふうに構えて同じ位置に立つのが一番大事なこと。球場によってラインの太さが変わったりする。そこで多少ずれたりすることがないようにしたい」と、6月14日のロイヤルズ戦から打席に入ってすぐに、ホームベースの先端と三塁線の延長線上にバットを置いて、左足の軸足の位置が毎打席、同じ位置になるように立つ位置をセットする。次に大谷選手が繰り返して言うのが「構え」。大谷の持論では「構えで打撃は8割5分決まる」という。「一番は、HRボールの軌道がでる構えでしっかり構えるのが大事。そこさえできていれば投手が右でも左でも関係なく打てる」と言うのだ。最近のドジャースベンチでは、大谷選手がホームランを打つ度にチームメイトが畏敬の念をもって両手を広げて上げ下げする様子がTV中継で映し出される。あたかも神を崇拝しているかのようなその仕草。現在、打率はリーグトップの.322、ホームランもリーグトップ独走の25本、打点はリーグトップと3差の61と三冠王も現実味を帯びている大谷選手の驚異の打棒、まさに打撃の「神様」が乗り移ったかのように思えてくる。