テニスの全仏オープンで2連覇と3度目の優勝という偉業を達成したシフィオンテク (⬆右)が、表彰式の場で今大会を振り返り、2回戦の大坂なおみ戦で「正直、負けるところだった」と語った。2回戦でランキング134位の大坂にマッチポイントを握られるところまで追い込まれた。第2セット、シフィオンテクは大坂の攻撃的なプレーに主導権を握られ3度のブレークを許し、1セットオールに追いつかれる。迎えたファイナルセット、シフィオンテクは第2ゲームで先に大阪にブレークを奪われる苦しい展開となりゲームカウント2-5と後がなくなる。それでも第9ゲームでブレークバックを果たし土壇場で追いつくと、第11ゲームでもブレークを奪い、2時間57分の激闘を制した。勝利した後シフィオンテクは「本当に緊張感があって、本当にハイレベルだった。第3セットでは苦戦したけれど、この試合になんとか勝つことができた。諦めなくてよかったわ」と胸を撫で下ろした。そして大坂なおみについて「彼女は今日素晴らしいプレーをした。彼女が戻ってきたことには大きな敬意を抱いている。彼女は苦労してきたからね。もう1つ、彼女は母親でもある。2つのことを両立させて産休から復帰するのは大変だと思う。彼女が戻ってきてくれて嬉しい。彼女のテニスは大きな舞台にふさわしい。彼女は素晴らしいテニスをしているので、ここにいるべきだと思う」と大坂なおみに手放しのエールを贈ったのだ。