ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

大統領も恐れたFBIフーバー、日本人「強制収容」にNO!

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1924年に29歳の若さでFBIアメリカ連邦捜査局の初代の長官になったエドガー・フーバー(⬆写真右側)は8人の大統領のもとでFBI長官の座を努め、1972年に死去するまで他の誰にもそのポストを渡さなかった。1度も長官を罷免されなかった理由は歴代大統領のスキャンダル情報をフーバーが常に握っていたからだ。例えばケネディ大統領(⬆写真左側)は20歳当時の女性との性的な関係を盗聴されていたし、ジョンソン大統領は上院議員時代の電話での会話をフーバーに盗聴されていたことを常に恐れていた。ニクソン大統領もフーバーを罷免できなかった理由を「報復されるのが怖かったからだ」と後に正直に述べている。ケネディ大統領は就任直後すぐにフーバーをFBI長官から罷免しようとしたがフーバーはすぐに気づき「ケネディの女性問題やマフィアとの関係」を公開すると脅迫、ケネデイは罷免することをあきらめたという。フーバーはまた徹底的な「人種差別主義者」であり全米の警察官の中からFBI特別捜査官に抜擢した優秀な警察官の中に有色人種は一人も居なかった。第2次世界対戦中は敵国の諜報活動やスパイの摘発に力を入れたフーバーだったが、敵国である日本人や日系人の強制収容所への収監については大反対をした。「日本人でスパイと思しき人物は真珠湾攻撃の直後にすでにFBIが逮捕している」という理由でフーバーは善良な一般の日本人及び日系人の強制収容所送りに強く反対したのだ。「スパイ行為をする犯罪人と善良な市民とは明確に分けるべきだ」というフーバーのこの一本筋の通った考え方、やはりFBIの歴史に「この人あり」と言わしめた傑出した「人物」であったことは間違いないだろう。