ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

バーガーキングはなぜマクドナルドに噛み付くのか。

 東京・渋谷センター街に掲げられたバーガーキングの屋外広告(⬆上左)、不思議なことに商品の写真やバーガーキングの文字、「正面から大勝負!」というキャッチフレーズが横に伸びてゆがんで見える。ところが、ある場所から見るとハンバーガーが立体的に飛び出しているように見え、文字もきれいに読める、その場所とは何とこの看板の近くにあるマクドナルドの店内からだ。SNSで大きな話題を呼んだバーガーキングのこのマクドナルド攻撃は、今になって始まったわけではない。2020年に22年間営業したマクドナルド秋葉原昭和通り店が閉店すると、目と鼻の先にあるバーガーキングが「22年間たくさんのハッピーをありがとう」という垂れ幕を店頭に掲げたのだ。ライバルが労をねぎらった「美談」のように聞こえるが、この垂れ幕をよく読むと、マクドナルドへのねぎらいのメッセージの一番左側の文字を「タテ読み」すると、「私たちの勝チ」という言葉が浮かび上がってくる(⬆上中央)。さらにこの2年後、マクドナルド秋葉原昭和通り店が、新しいビルで規模も大きくなって再開店するとバーガーキングが再び店頭に大きな垂れ幕を掲げる。今度は「私たちの価値」という正しい言葉使いのメッセージだが、一番右側の文字をタテ読みすると「店のデカさよりだいじなこと」となる(⬆上右)。要するに店舗を大きくして復活したマックに対する強烈な皮肉なのだ。2022年最も店舗数を伸ばした業界7位のハンバーガーチェーン「バーガーキング」、英語で言うEven a worm will turn. (ミミズにだって立ち向かう根性がある)バーガー店なのだ。