日本の住まいは狭い、ウサギ小屋のようだと頭の中に刷り込まれてしまっているニッポン人。そんな中、TikTokに日本の不動産仲介業者が、日本人が見ればごく普通の「建売住宅」の紹介動画を投稿すると、海外から4000件以上のコメントが寄せられた。「日本人はこんな良い暮らしをしてたのかよ。正直もっと狭い家に住んでるのかと思ってた」「お風呂場がかなり快適そうで羨ましい」「外から見るとそこまで大きくないんだけど、やっぱり日本人は空間の使い方が上手だね」「いいね。ほとんどのオランダの家より合理的な間取り。こっちの業者も見習ってほしい」「個人的には色々と理想的だ。何でドイツにはこういう家がないんだろうか?」など、狭い間取りを感じるより、室内の贅沢な造りに驚くコメントが多かった。で、欧米諸国に比べて日本の住いはどれだけ狭いのか?ネットで検索してみたらリサーチ会社ニッセイ研究所の住まいの「床面積」の国際比較グラフを発見した⬆。これを見ると、米国は別にして、ドイツ・フランス・イギリスより日本の住宅の平均床面積の方が「広い」のだ。では、なぜ「日本の住まいは狭い」、というニセ情報が世界に広まったのか。その答えは、上のグラフ⬆を見れば一目瞭然だ。日本の「賃貸住宅」はドイツ・フランス・イギリスに比べて普通の住宅より極端に狭く造られているのが原因だ。コスパを考えた日本の「大家さん」が狭い賃貸住宅を作る、そこに住んだ経験のある外国人達が「日本の住いは狭かった」と国に帰って言い触らしている、というわけだ(笑)