ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「コレってどこかで見たような?」デジャブの原因を突き止めた。

はじめて行った場所なのに,以前にも来たことがあるような気がする、初めての人でもどこかで会った気がする、この不思議な現象は「デジャブ」⬆と呼ばれる超心理学現象とされ、人の7割以上が経験している現象だと言われている。「デジャブ」について精神分析学者フロイトは「デジャヴというのはすでに見た夢が再び目の前に出現したものに過ぎない、以前見た夢がよみがえったものだが、無意識のうちに見た夢だから意識的に思い出すことができないのだ」と解釈した。100年以上前のこのフロイトの「デジャブ」についての見解は果たして正しいものなのだろうか。現代においては、京都大学認知心理学の楠見孝教授が103名の大学生に対して行ったデジャブの実験結果が興味深い。並木道,古い町並み,公園,校舎,寺社など16の場所・場面をあげて,デジャブ経験の有無を尋ねたところ、3割以上の学生が,デジャブ経験を報告したという。楠見教授は「人は、これらの光景を繰り返し見ることによって,その光景が重なり合い,細部は失われた形での典型的光景(たとえば,寺であれば,山門から本堂までの石積みの階段)が記憶内に形成される。そして,新たに目にした光景が記憶内の典型的光景と類似し,複数の手がかりが合致するとデジャブ現象が起こると考えられる」と分析している。それで思い出されるのは、北原白秋の詩で有名な「この道」♬この道はいつか来た道〜北原白秋もデジャブ体験をしていたと思われる(笑)