ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

『スタンド・バイ・ミー』マイケル・ジャクソンが歌う予定だった。

ロブ・ライナー監督が、ホラー作家スティーブン・キングの短編集『恐怖の四季』の中に収められた少年時代の思い出を綴った『ザ・ボディ』(1982)を基にした1986年公開の映画『スタンド・バイ・ミー』。この映画を名作にしたのは、あの「When the night」の歌詞で始まるベン・E・キングのどこか懐かしく切なさを感じる歌声のせいだ⬆。この映画の元になった小説のタイトルは「ボディ」(死体)であったため、ロブ監督はタイトル変更を検討し、20年以上前にヒットしたベン・E・キングの曲名を拝借し、これを当時「スリラー」の大ヒットで人気絶頂だったマイケル・ジャクソンに歌わせようと思いついた。このことについて、映画「スタンド・バイ・ミー」にテディ役で出演しマイケル・ジャクソンと仲の良かった俳優コリー・フェルドマンが当時「マイケル・ジャクソンから『スタンド・バイ・ミー』を歌うことを依頼されてると相談を受けていた」と証言している。俳優のコリーは、さらに2011年にロブ監督にあらためて「映画用のオリジナル曲をマイケルに依頼したのか?」という質問をしたところ、ロブ監督は「マイケル・ジャクソンに“スタンド・バイ・ミー”を歌うことを依頼した」と答えたという。しかし、映画の時代設定が1959年だったことから、ベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」が1960年代の歌で時代に合っているという理由でベン・E・キングの歌の採用を決定、マイケルが歌う『スタンド・バイ・ミー』は幻になってしまったのだという。