ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

映画E.T.空飛ぶ自転車の名シーン、なぜクワハラの自転車か。

80年代を代表する映画の一つスティーブン・スピルバーグ監督の『E.T.』。この映画のなかで主人公とE.T.が自転車に乗り、月を背景に空を飛ぶシーン⬆は、映画史に残る名シーンといえるだろう。このシーンで重要な小道具となった自転車は、実は日本のブランド、クワハラのものだった。数多いBMX自転車の中からクワハラがなぜ選ばれたのか。この映画を作ったスピルバーグ監督が映画「E.T.」に使う自転車のことを考えていて、 たまたま通りかかった公園で自転車で遊んでいる子どもたちに、どこの自転車がよいかとたずねたら、 子どもたちが口々に、”KUWAHARA””KUWAHARA”と言ったことが選ばれた理由だというエピソードはよく知られている。しかし、この話にはさらなるエピソードがある。子どもたちが口々に、”KUWAHARA””KUWAHARA”と叫んだ理由は、クワハラの米国でのBMX販売代理店Everything Bicyclesのハウィー・コーエン氏の努力があったからだ。コーエン氏は、当初クワハラが、母音が多いためアメリカの子どもたちには発音しずらく、クーウィーなどと言われていたため、クワハラのブランド名を子どもたちが正しく発音できるように、フリーダイヤルに電話してブランド名を正しく発音できた子供たちに無料のステッカーをプレゼントするキャンペーンを行っていたのだ。もしも公園で子どもたちが自転車の名を「クーウィー」とスピルバーグ監督に告げていたら、クワハラの自転車があの名シーンで採用される事はなかったのかもしれないのだ。