ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

知ってた?旅客機ボーイングはメイドウイズジャパン。

地球の空を1万機以上が飛び交う旅客機で世界の空を支配している米国の航空機製造会社ボーイング社。しかし、機体製造の35%を日本のメーカーが担っているのをご存知だろうか。例えば、B787機では、⬆図のように、主翼を三菱重工業、主翼を支える中央翼は富士重工業、前部胴体、主翼後縁固定部、車輪収納部は川崎重工業と機体製造を日本企業3社が担当している、さらに飛行機の心臓部であるジェットエンジンでは、高圧コンプレッサーや低圧タービン、燃焼器、ファンケースなどをIHIが製造、複合材料の炭素繊維は東レが製造している。B787は、航続距離を伸ばすために燃料搭載量を多くしており、その分、機体を軽くしないと燃費が向上しない。ボーイング社は機体軽量化を実現する上で、日本メーカーの技術力を頼ったのだ。ボーイング社はB787の機体製造について「メード・ウィズ・ジャパン」という表現を用いて、「日本の協力企業とこれからも一緒に歩んでいくことを楽しみにしています」と発言している。思えば、敗戦国日本は、米国占領下の「航空禁止令」によって、日本にあるすべての飛行機を破壊され、航空機メーカーも解体され、航空会社を潰され、大学の授業から航空力学の科目を取り除かれた苦い過去の歴史がある。そして今、日本から航空機の製造技術を取り上げた米国の航空機メーカーが頼りにしている日本の技術力、歴史を振り返れば、実に感慨深いものがある。