ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「私の死期は近い」人生を悟ったヒール「マイク・タイソン」。

「この男凶暴につき」をまさに地でいく元WBAWBCIBF世界ヘビー級統一王者のマイク・タイソン。ガードの上からでもケタ外れのパンチ力で相手を倒してしまうほどの凶暴さに加え、私生活でもその凶暴さが度々話題になってきた。1991年にはレイプ事件を起こし3年間服役、1997年の世界戦では試合中に相手の耳を噛み切る事件を起こし、1999年には自動車事故で相手の運転手を殴り4ヶ月間服役、その後もタイソンは顔面に刺青を入れた姿⬆で、数々の乱闘事件を起こしホンモノのヒールであり続けた。その彼が、ネットラジオ番組で「我々は皆、もちろんいつか死ぬ。そこで、鏡で自分を見てみると、顔に小さなシミがあちこちあるんだよ。これは、有効期限がすぐそこに迫っていることだ、と言えると思う」と自らの死期が近いことを悟ったような発言をしたのだ。続けて「金は私にとって何の意味も持たない。大金を手にしたことがない人は、お金で幸せになれると思っているが、私はいつも言っているんだ、大金を持っていると、間違った安心感を持ってしまう。何も起こらない、多くの金を持っていると無敵だと考えてしまうんだが、でもそれは真実じゃない。だから、金は間違った安心感だといつも言っているんだ」とタイソンは語ったのだ。マイク・タイソン57歳、あれほど凶暴な人生を送ってきたのに、「老い」を迎えたことを自ら悟ると、すっかりホトケになったように思われる。