ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

やるね「引っ越しのサカイ」の使い捨てに怒り労組結成の若者。

「勉強しまっせ」「仕事きっちり」などと歌ったり踊ったりする強烈なインパクトのCMでおなじみのサカイ引越センター。現在のCMでも「親しみやすさ」や「まごころ」をウリにするサカイ引越センターだが、不明瞭な給与支払いや過労死レベルの残業が常態化しているとし、怒った同社20代社員6人が昨年5月に労働組合を結成した⬆。労働組合を立ち上げた執行委員長の大森陸さん(26)は、サカイに入社して、複数の現場を掛け持ちさせられ、荷物の運搬を担っても、基本給はわずか6万円。繁忙期で百二十時間に上ることもある残業の改善も上司に交渉したが、進展しなかったため、同じ境遇で働く従業員に声を掛けて組合を結成、組合員のためのホームページを立ち上げ全国の社員のネットを通じての結束を図った。会社側は当初、組合の存在自体を認めていなかったが、大森さんらの団体交渉で組合と認め、月一度の交渉を続けていく方針が決まった。厚生労働省の労働組合基礎調査によれば、企業の労働組合数は1994年をピークに減少の一途を辿っている。大森さんは「言っても仕方ないという人が多いが、やらなくて後悔するよりは、やって後悔するほうがいい」と会社側と戦う組合結成について語っている。給料が安くても我慢する、理不尽な仕事にも黙って働く、会社と決して戦おうとしないいま時の若いサラリーマン達は、26歳の大森さんの「ツメの垢」を煎じて飲むべきだろう。