ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ジャズ名曲「A列車で行こう」列車は地下鉄って知ってた?

ジャズのスタンダード・ナンバーとして有名なTake the 'A' Train「A列車で行こう」は、 1939年デューク・エリントンが楽団のピアニスト兼作編曲者であったビリー・ストレイホーンに作詞・作曲をオーダーして作られた曲だ。エリントン楽団のテーマ曲として広く知られ親しみやすいその軽快なリズムで、世界的に今なお演奏され続けている名曲だ。この曲のタイトルと歌詞には「(ジャズを楽しめる)ハーレムに行くなら、速く行ける "A"プレート表示の電車(すなわち "A" train = 8番街急行)にお乗りなさい」という意味がこめられている。「A列車」と聞けば、多くの日本人は、この曲が作られた1939年当時の蒸気機関車が列車を引いている様をイメージしがちだが、A' Trainとは、ニューヨークブルックリン東地区からハーレムを経てマンハッタン北部を結ぶニューヨーク市地下鉄A系統の名称であり、蒸気機関車が引く列車ではなくNY地下鉄のA系統を指している。この曲が作られた当時のニューヨーク市地下鉄では同一ルートの路線に快速運転の「A」系統のほか、「C」「E」などの運行系統および種別があった。各系統の電車の前面には、利用者の乗り間違い防止のために「A」「C」「E」等のプレートが掲げられており(⬆上図参照)、ホームに入線してきた電車正面の表示板を見るだけで、その電車の系統と停車駅がわかる仕組みになっていた。てっきり列車だと勘違いしていたあなた、曲のイメージが変わりましたか(笑)