フジ TVが、昨年の11月、満50歳以上かつ勤続10年以上の社員を対象に、希望退職者を募ると発表。対象者は約500人で、当初募集期間は年明けから2月10日までだったが、締め切り日は1月31日に前倒しされたというニュースは多くの人がご存知のはず。この件について、お笑い界のキング明石家さんまが、MBSラジオ「ヤングタウン土曜日」に出演し、早期退職希望に応募しているフジテレビ社員の実名を挙げたのだ。さんまは「とんでもない、フジテレビ、この業界で有名な人たちが退職して…」とこの話題に言及。フジTV「めちゃ×2イケてるッ!」の社員プロデューサー・片岡飛鳥氏から「3月いっぱいで辞めることが決まりました。またよろしくお願いします」と電話があったといい、「俺のとこに話に来るつもりが行けなくて『申し訳ない』と話した」というのだ。お笑い界のキングである明石家さんまが、公共の電波を使ってフジTVという民間企業の1社員のプライベートな退職話を語る。まさに、テレビ時代の終わりを告げている出来事のように思われた。さんまは、この話の最後に「なんか寂しい気持ち」とつぶやいたが、そのさんまが、TBSテレビ「週刊さんまとマツコ」の先日の放送では、これまで一貫して「YouTubeはやらない」と公言していたのに、YouTubeをやる芸人が増えていることから「俺もやった方がエェのかな」とポツリとつぶやいたのだ。テレビの世界で育ちお笑い界のキングにまで上り詰めた明石家さんまも、テレビの時代が終わろうとしているのを肌で感じているのかもしれない。