ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

画像に注目、松山英樹が米ツアー8勝目で挑んだ「奇策の1打」。

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米ハワイ州ワイアラエCCで行われた米男子ゴルフソニー・オープンで、松山英樹選手が、通算23アンダーで並んだラッセル・ヘンリーとのプレーオフを1ホール目で制しアジア人最多勝記録に並ぶ米ツアー通算8勝目を挙げた。決戦となった最終日、前半はヘンリーに5打差に広げられたものの松山は冴えわたるパットで猛追、最終18番もバーディを決めてプレーオフへと持ち込み、残り277ヤードからの第2打をホール1m近くに寄せるスーパーショットでイーグルを奪い、逆転Vを飾った。逆転Vのカギとなったのは最終18番第1打のこの場面⬆だった。松山はティーグランドの制限エリアの右端、目の前にある四角いティーマーカー(⬆上写真右)が当たりそうなぎりぎりの位置にティーを置いて構えたのだ。この場面をPGAツアー公式インスタグラムは、画像の下に「ティーマーカーを打とうとしていたフレンド=松山」というユーモラスなタグ付けをして投稿した。誰もが四角いティーマーカーに当たる危険を感じるこの位置を松山はなぜあえて選んだのか。左ドッグレッグ(左に曲がる形)の18番で、ホールに少しでも近づける飛距離を出すための積極的な彼の作戦だった。この常識の範囲を超える「奇策の1打」が、プレーオフでの逆転勝利を呼び込んだというわけだ。勝利後のインタビューで「5打差になって、チャンスがないぐらいのところまで落ちてしまった。それでも後半、もう少しいいプレーをすればチャンスが巡ってくると」自分を信じていた松山選手。自分を信じて打った「奇策の1打」で見事に勝利を引き寄せた松山選手に、心からの拍手を贈りたい。