ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ビールCM、どの会社もナゼ「うまい!」と叫ぶだけなのか?

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最近、テレビで流されるビール各社のCMがワンパターン化していてつまらないと思いませんか。タレント2名もしくは複数名が並び、一方が勧め、一方が飲み、「美味い!」と感動してみせる。このフレームを、ただ1社のみがやっているのではなく、ビール各社が同じようなスタイルのCMを次から次と流しているのだ。CMに出演者しているタレントが、ただただ「うまい!」と叫ぶだけの各社似通った作りになっているのはナゼなのだろうか。その理由は、「ビール酒造組合などアルコール関連の業界9団体で構成される『飲酒に関する連絡協議会』が、5年前の'16年にアルコール関連のCM広告の表現について「自主規制」したためだ。テレビ広告で、のど元を通る「ゴクゴク”等の効果音は使用しない」、お酒を飲むシーンについて「のど元のアップはしない」という規制を設けたのがその理由だ。つまり、ビールを飲む時の「ゴクゴクという効果音」や「のど元のアップ」を規制したということは「シズル」感が失われてしまったということだ。「シズル」とは、「ステーキを売るな、シズル感を売れ!」と広告のプロが先ず言うように飲食のCM表現の基本になる言葉だ。ステーキがジュージューと焼ける効果音を聞いてステーキが食べたくなる。うなぎ屋がうちわでパタパタと扇いで客の鼻をくすぐるのもシズルで売るという方法だ。その「シズル」感を失ったビールCM、果たして消費者は「うまい」の一言だけでビールをゴクゴク飲んでくれるだろうか(笑)