大谷翔平投手が、7試合ぶりの41号ソロを放った。高々と空に舞い上がった打球に、観客、審判、そして全野手が見上げる滞空時間およそ6秒のホームランを、現地の中継では「ゴルフスイングのよう」と表現した。 この打席中継で気づいたのは、バッターボックスの後方のラインを大谷が左足で踏んで構えている点だ⬆。野球規則ではラインはバッターボックスの一部であり、反則になるのは足が完全にボックスからはみ出ている場合で、 構えた時や打つ時に、足の一部がラインを踏んでいれば問題はない、しかし大谷選手はなぜギリギリのライン上までボックスの後方にまで下がって構えているのだろうか。YouTubeの大谷選手「小学生・中学生・高校生に伝えたいこと」という動画の中でその訳について本人が語っている。「ボックス内での立ち位置は昔は前で構えていた。その方がフェアゾーンが広がり1塁にも早く行けるので」「メジャーリーグの投手は球が速いので立ち位置が下がっていって現在の位置になった」というのだ。2年前、大谷選手がホームランを打てなくなった時、当時のエンゼルスのオースマス監督がバッターボックス後方ギリギリに立つ大谷選手を「ボールを高く打ち出せていない。彼は深いところまでボールを呼び込んでしまう。だから、彼がもっと前でボールを捉えるよう助言した」と語ったが、現在の大谷選手は、バッターボックスの後ろのラインを2年前と同じように踏んで居て、メジャートップのホームラン数を叩き出しているのだ。