英国BBC電子版に、「翻訳不可能な日本語のフレーズ、『恋の予感』」というタイトルの記事が載った。日本のポップミュージックの歌詞や恋愛物の漫画やドラマなど、様々なシーンでひんぱんに登場する「恋の予感」というフレーズは、イギリス人にとっては英訳不能な不可解な言葉のようだ。BBCは、「恋の予感」という日本語のフレーズは、今日の日本の若者、特に少女漫画( 10代の女性を対象とした漫画)で育った若者によってますます使用されているフレーズだと紹介している。これに対するイギリスの若者の反応。「英語の「Love at first sight(一目惚れ)」で良くない?」「それだとすでに恋に落ちてるから「恋の予感」は、これからその人と時を過ごせば、きっと好きになるだろうという感覚では?」「一目惚れより不確かなものなんだよ。一目惚れは誰かの容姿に一瞬で魅了される、より刹那的で浅いものであるのに対して、『恋の予感』は良い第一印象を受けた後で、自分の中でその想いが成長していくだろうという、そういう事が分かってる状態なんだよ。確かにかなり似てるかもしれないけど、日本語にはもっと深い意味合いがある」「私も経験あるなぁ。日本語の表現は素晴らしい。ムラカミ(春樹)やカワバタ(康成)の小説とか、日本の映画からも感じられる感覚だよね」。日本のアニメが欧米の若者に日本人の繊細な恋心の表現についてもレクチャーする、ジャパンアニメあっぱれである。