米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手が、敵地NYでのヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場。初回にメジャーTOPタイに並ぶ26号ソロを放った。フルカウントから右腕キングの内角に沈む80マイル(約129キロ)の変化球をすくい上げると弾丸のように飛び出した打球は、右翼席深くへ突き刺さる26号ソロとなった。大谷は打った瞬間スタンドインを確信した様子。自身のヤンキースタジアム初安打が本塁打となり、それを噛みしめるようにダイヤモンドを一周した。 MLB公式サイトは「オオタニのブロンクス第1号。MLBトップに並ぶ26号本塁打」のタイトルで、「ショウヘイ・オオタニは毎日何か偉業を成し遂げている」と記事にした。ヤンキースの地元紙「ニューヨークポスト」は「『ルーシアン(ベーブ・ルースのような)』ことショウヘイ・オオタニがヤンキース戦の初回に本塁打をぶち込んだ」との見出しで速報した。野球の神様ベーブ・ルースが2刀流で花開いたのはヤンキースに移籍する前年の1919年、レッドソックスの打者としてホームラン29本、投手として9勝という2刀流成績を24歳で記録している⬆。その翌年、ヤンキースに移籍したベーブ・ルースは2刀流を辞め打者に専念し54本塁打を打って、メジャー史上初となる本塁打50本以上のシーズン記録を達成、さらに7年後の1927年に記録したシーズン60本塁打は、1961年ロジャー・マリスによって破られるまでの34年間、MLB最多記録であった。2刀流を辞めて本塁打王としてメジャーに君臨し続けた「ルーシアン」=ベーブルースのように、大谷翔平も来シーズンは負担の大きい2刀流を辞めて打者に専念し、メジャー本塁打王を目指すべきなのかも知れない。