ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

こんまり「片付け術」にイチャモンのドイツ女性評論家。

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2010年に出版した『人生がときめく片づけの魔法』が世界40カ国以上で翻訳され、シリーズ累計1,300万部を超える世界的大ベストセラーとなり、2019年よりNetflixの番組『KonMari〜人生がときめく片づけの魔法〜』がエミー賞2部門にノミネートされたこんまり(KonMari)こと近藤麻理恵さん(⬆上写真左)。そんな中、ドイツメディアで引っ張りだこのサステナビリティ論者マーヤ・ゲーペル女史 (⬆上写真右)が、Netflixのこんまりの番組にいちゃもんを付けた。「すぐにわかることですが、片づけに困るのは、そもそも買いものをし過ぎているからです。こんまりの提唱するメソッドの根っこには、モノをもちすぎているとほんとうの整理整頓はできない、という、たいへんシンプルな認識があります。日本は家賃がとても高い国なので、ものを置くスペースは広げられません。ですから、こうした発想もおのずと生まれてくるのでしょう」「彼女は、片づけを部屋ごとにおこなうのではなく、衣類、本、書類、小物、思い出の品といったカテゴリーに分け、それらを思いきって捨ててしまうことを提案します。その判断基準となるのは、それが幸福感(ときめき)を与えてくれるかどうかです」「人間はある程度の豊かさに達すると、さらに多くの物を所有しても、それ以上、幸福を感じることはできない、という「イースタリン・パラドクス(逆説)をこんまりは映像化してみせたのです」「でもそれなら、最初から買わなければよかったのでは? サスティナビリティ研究者の私にはすぐに思い浮かぶこの考えは、こんまりの番組ではもちろん投げかけられません。もっといえば、最初からつくらなければよかったのでは?」と、こんまりの片付けメソッド(方法)に皮肉っぽいイチャモンをつけている。ブレークした米国だけでなくこんまり人気がヨーロッパにまで及んでいるひとつの「証し」だろうか(笑)