ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「取られたら取り返す」大谷翔平がMLBで半沢直樹を演じた。

f:id:gunjix:20210427125159j:plain

 対レンジャース戦に登板したエンゼルスの大谷翔平投手。一回表の攻撃で自ら先制のホームを踏みながら、その裏のマウンドではコントロールが定まらない。4番ローに逆転3ランを浴びるなど、2安打3四死球を与えて4失点。ピッチャー大谷は、わづか1回のマウンドで万事休したかと思われた。 ところがその裏の2回、「取られたら取り返す」という2刀流ならではの「執念」をバッター大谷が見せつけたのだ。2死一、二塁で打席に立つと、見逃せばボールかというような内角高めの速球を右翼線に強烈な打球ではじき返して2点二塁打。続くトラウトの左前打で自ら同点のホームを踏み、試合を完全に振り出しに戻してみせたのだ。 大谷は投打同時出場のメリットについて「自分で打って得点が入ったときに、守りに入ることなく、常に攻める気持ちでマウンドに行ける」と語っていた。それを見事に体現してみせたリアル2刀流による「同点劇」だった。同点にしてからはまるで別人のようなピッチャー大谷。最速99.3マイル(約160キロ)の直球とスプリットをうまく操り、5回を投げきって計9奪三振の力投で1072日ぶりのメジャーでの勝利を掴んだのだ。野球にドラマを生み出せる大谷翔平。「やられたらやり返す、倍返しだ!」という名セリフで人気を読んだ半沢直樹を、大谷はグラウンドで見事にまで演じて見せたのだ。100年前に2刀流で活躍した野球の神様ベーブ・ルースの再来という大谷への賛辞が、いよいよホンモノに思えてくる勝利だった。