ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「自分が正しい」という思いを捨てた松山英樹にマスターズが微笑んだ。

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松山英樹が大学2年生で初出場し、ローアマチュアを獲得した2011年大会から今年でちょうど10回目の出場となるマスターズ。2月に29歳になり、20代として迎える最後のマスターズで、日本人初優勝という歴史的な快挙を成し遂げた松山英樹選手。なぜ、「10度目の正直」が松山選手に訪れたのだろうか。その理由のひとつに考えられるのが松山選手がプロ生活を通して4ヶ月前に初めて採用した専任コーチ目澤秀憲氏の存在がある。松山英樹と言えば専任コーチを付けず、自分のスイング映像を見ながら1人黙々と練習に打ち込むストイックな選手。その彼が、目澤秀憲氏(⬆上写真左)を突然、専任コーチに選んだのだ。昨年11月に出場したヒューストンオープンで優勝争いに食い込み2位に入った好成績について『週刊ゴルフダイジェスト』のインタビューで松山選手は「思い切って新しいことを試せたのがよかった」と語り、新しいことを試したのは「スイング」についてで、その動きを取り入れたきっかけが、目澤秀憲コーチのアドバイスだったと明かしたのだ。松山選手は目澤コーチのアドバイスについて「それまでにも試したことはあったが、自分では入れたくない動きだった」と話し、その入れたくなかった動きを思い切って採用したのは、データ分析に優れる目澤氏のスイング理論に触れ、これまで「自分ひとりでフィーリングだけでやっていた部分があり、自分が正しいと思い過ぎていた」ことに気づかされたからだという。10年間守ってきた「自分が正しい」という思い込みを捨てた松山英樹に、マスターズの女神がついに微笑んでくれたのだ。