ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「柄本明の言うことを聞く役者」を拒否したムロツヨシの役者魂。

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個性派俳優のムロツヨシ(45)がTBSテレビ「A STUDIO+」に出演し、これまた個性派俳優の大御所である柄本明(72)との意外な接点について語った。ムロ自身のプロフィールにはその事実を書いていないが、若い頃に柄本明が座長を務める「劇団東京乾電池」に研究生として入団していた事実を明かしたのだ。「劇団東京乾電池」での研究生時代に柄本から「はい、お前ダメ。自分のこと上手いと思ってる。格好悪い、ダサい」など指導を受け「コエェーって思って」と振り返った。それでも、柄本の演技論や考え方に惹かれたムロは「ここにいたら柄本さんと共演できないし、柄本さんの言うことを全部聞く役者になる」と「劇団東京乾電池」を辞めた経緯を語った。ムロツヨシは、小劇場に出演していた頃、演出を試行錯誤する中で、ある役者が他の役者からずるいと言われ出した演出を手掛かりに飄々とした独特の間やテンポの「ずるい」芝居のスタイルを 自分で考え編み出したという。下積み時代は長かったが、無名の役者として多数の作品に出演して3枚目から真面目な役まで幅広く演じたたことで様々な俳優や監督とのつながりが広がり、個性派俳優としての現在の地位を築き上げた。「柄本明の言うことを全部聞く俳優」になりたくないという彼の強烈な「個性」が俳優ムロツヨシにしか出来ない演技を生み出せたと言えるだろう。