ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

オリンピック聖火リレー、ヒトラーの思いつきで始まった。

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東京2020オリンピック聖火リレーがいよいよスタートした。、オリンピック聖火は全47都道府県を121日間をかけて巡り日本国民のオリンピック気分を盛り上げようというのが目的だ。この聖火リレーはそもそも誰が思いついたものなのか。1896年の第1回アテネ大会から第5回1912年のストックホルム大会までは聖火リレーは行われていなかった。聖火リレーが始まったのは1916年の第6回ドイツベルリン大会が始まりだ。当時のドイツ総統アドルフ・ヒトラーが、オリンピック終了後にドイツ軍が第2次世界対戦でバルカン半島を南下する事前偵察を行うために「聖火リレー」を思いついたのだといわれている。ヒットラーがギリシャで採火した聖火をベルリンまで運ぶというアイデアは、ゲルマン民族こそがヨーロッパ文明の源流たるギリシャの後継者であるというナチスの思想に適っていたからだ。ギリシャを出発した聖火は、3,000人以上のランナーによってギリシャのオリンピアからベルリンまで運ばれた。そしてドイツの陸上選手だったフリッツ・シルゲンが最終ランナーとして、競技場の聖火台に聖火を灯した。これをキッカケとして次の大会から引き続き聖火リレーが、オリンピックの正式行事になったというわけだ。聖火リレーの「炎」を見て国民のこころを沸き立たせようというヒットラーが思いついた「アイデア」が、100年以上経った今日でも色褪せないオリンピック行事として受け継がれていることに驚かされる。