ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「テレビはもう手遅れでしょう」とフォロワー810万人の松本人志。

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28年前の1993年から2年間、「週刊朝日」で連載したエッセイをまとめた2冊の本「遺書」と「松本」の2冊合計で400万部以上ものベストセラーを生み出したダウンタウンの松本人志。その彼が、8年前の2013年から始めたツィツターでは現在810万人のフォロワー数があり 28年前に記録した単行本の購読者数の2倍を超えるユーザーを抱えている。ネット民のパワーを日々肌で感じとっている彼が、28年ぶりに「週刊朝日」の「遺書」「松本」の編集担当者からのインタビューで語った言葉が興味深い。エッセイの第1回の冒頭で「テレビ番組雑誌には必ず「視聴率ベスト10」などという胸クソの悪いページがある。タレントがこれを意識しだすと、これはもう最悪で、テレビというものがどんどんワンパターン化し、つまらなくなるのではないのか。お笑い番組がいちばん困りものだ。だいたい、笑いなんて、百人中百人が笑うことは、ほんとうはそんなにおもしろいことではないのだ」と書いた28年前を回想しながら「僕はずーっと視聴率を否定してきました。世帯視聴率のことですけど、それでは本当に面白いものを求めている若い人たちがテレビを見なくなるよって。だから(当時の自分には)お笑いについては先を読む力があったということだし、もっと前にテレビ(局)は気づくべきやったけど、もう手遅れでしょうね。こうやってユーチューブにとられていってるわけですから、10年、15年前に「コア(13~49歳)視聴率」の大切さに気づいていればよかったけれど、もう手遅れでしょう」と語っている。ネットのパワーを肌で感じているお笑い界のトップ松本人志が、パワー全開のネットと衰退しつつあるテレビとを今後どう使い分けてゆくのか、彼の活動にに注目したい。