ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「自宅」で死ねない日本人、8割の人が「病院死」してる。

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人生の最後は「自宅」で穏やかに死んでゆきたい、と誰でもが望んでいる(⬆)。しかし、現実には、自宅で亡くなることが出来る人は全体の1割程度。8割近い人が医療施設や特別養護老人ホームなど自宅以外の施設で亡くなっている。70年前の1951年には8割以上の人が「自宅」で亡くなっていたのに、1970年代の高度経済成長期を境にして「病院死」の方が急激に増えはじめてこの割合が現在では完全に逆転、2016年には病院で亡くなる人が8割近くを占めるようになった。 これは先進各国の中でも突出して高い割合で、先進国の中で「病院死」が8割を超えているのは日本だけ、フランスは6割以下、アメリカは4割程度、福祉先進国といわれるオランダに至っては3割以下となっている。自宅で死ぬためのいわゆる終末期サポートの医療体制も諸外国に比べると日本は格段にお粗末な現状にあるという。「自宅死」をサポートできる診療所や病院は多くなく、2014年時点で診療所は全国で4312件、病院は476件にとどまり、それぞれ、診療所全体の4.7%、病院全体の5.6%という少なさだ。「自宅死」は本人の希望とは別に寝たきりになれば家族の負担が大きく、簡単なことでは無いのも事実。「自宅死」を望む人は、まずは寝たきりにならないように自分の健康をしっかり管理して、いざというときに在宅で医療を受けられるように、住んでる地域でかかりつけ医師をつくったり訪問看護を依頼するため、住んでる地域の在宅医療サポート体制についての情報を前もって集めておくなどの準備が必要だ。