ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

小松政夫のギャグ、大ヒットを連発できたのにはワケがある。

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数々の大ヒットギャグを生み出したコメディアン小松政夫さんが78歳で亡くなった。息の合ったコンビ芸「電線音頭」で一世を風靡した相方の伊東四朗さんが「こんなに引き出しのある人はいない」と唸ったように、数多くのギャグの引き出しを持った小松政夫は、多くのギャグを次々にヒットさせた。今のお笑い芸人が、ギャグを1つか2つヒットさせるのがせいぜいなのに、小松政夫のギャグはなぜヒットを連発できたのか。小松自身はこれらの言葉を「ギャグ」とは言わず「はやり言葉」と呼び、「はやり言葉」のモデルとなった人物が居て、あくまでそれを拝借したに過ぎないからといい「世に出しては次々打ち捨ててきた」「長い芸能生活の中でたった数年しか使っていないのに、それを今でも皆さんに覚えて頂いていることが有難い」と、後に語っている。小松のギャグ第1号「知らない! 知らない! 知らない! もー」=セールスマン時代のいかつい上司の口ぐせ、「ハイ、またまたまたお会いしました」「まあ、怖いですね、怖いですね」=映画評論家淀川長治氏のオカマ風な口調のモノマネ、「どうして! どうしてなの! おせーて!」=焼き鳥屋のカウンターで聞いた別れ話をするカップルの会話、「もーイヤ、もーイヤこんな生活!」=あるホステスの独り言、「ながーい目で見てください」両目尻を手で横に引っ張り長く延ばしながらのオカマの会話、など、普通の人なら見逃してしまうホントウの笑いが取れる言葉を小松さんの「鋭い観察眼」でキャッチし、次々と大ヒットギャグが生み出されたと言 うワケだ。ご冥福を祈りたい