ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「リュックを背負う高齢者が気になる」と内館牧子さん。

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最近、リュックを背負う高齢者が気になって仕方がないという作家の内館牧子さん。「だいぶ前から、リュックを背負う高齢者が多いのが気になっていたんです。両手が空くから安全だし、重さも感じにくいので、私もリュックを否定はしません。でもなかには、ちょっといいレストランにも、同期会にもリュックで行かれる方がいる。一番驚いたのは、告別式でも何人か見かけたこと。しかも、日常使いらしきヨレた代物を背負っていて……」と語る。さらに、「リュック姿を見ているうちに、生き方そのものがリュック仕様になっているのではないか、という気がしてきました。そうなると、髪の毛がボサボサでも、帽子をかぶるからいいや、と。帽子で見えないからメイクもしない。体をしめつける服はしんどいから、ウエストがゴムになっているラクなパンツをはく。それが当たり前になるのは、ちょっと怖いなと思ったんです」「ある時、70代後半から80代の人を対象とした茶話会に呼ばれる機会があって。参加者は“おしゃれ系”と“リュック系”、見事に分かれていました。おしゃれ系の方たちは、決してお金をかけるという意味ではなく、自分に手をかけている。見ていると、初対面の人に「もう1杯お茶はいかが?」と勧めるなど、闊達で朗らかなのはおしゃれ系の人たち。一方リュック系は、おしゃれ系の人たちをちょっと不快がっている。見た目の若々しさに歴然とした差があることに気づき、内心なんとなく面白くないんでしょうね」。高齢者の女性は「おしゃれ系」と「リュック系」に見事に分かれるという内館牧子さん説。さて、あなたはどちら派?ですか(笑)