打者としての大谷選手はメジャーではもはや通用しないのか、左投手は全然打てないし、打率は低いし、三振率が異常に高いし、守備もできないDHでは、過去にメジャーで通用しなかった日本人選手の仲間入りするのでは?という声が、最近あちこちから聞こえてくる。メジャー2年目の昨季は指名打者(DH)として「打者専念」の方針の下106試合に出場。1年目を上回る110安打を放ち、本塁打こそ18本にとどまったが打率.286と打者としての才能を見せていたのに、3年目の今シーズンはまるっきり別人のように打率は2割にも届かず、打撃成績全般が振るわないままなのだ。中でも際立つのが大谷選手の三振率だ。メジャーの打者の平均三振率は16%に対して大谷選手の1年目は27.8%、2年目が25.9%、そして今年は9月現在で120 打数38三振で何と 31.6%という三振率だ。全盛期のイチロー選手の年間三振率7〜8%に遠く及ばない「三振王」なのだ。なぜ、大谷選手は三振がこれほど多いのか。その理由について本人が2年前のインタビューで語っている。「三振をしないのが、いいバッティングなのか、と言われると、自分に求められているのはそうではないですし。打率も出塁率も残しながら、求められているのは長打力だと思っている。三振に関しては今後、ちゃんと練習して克服できれば必ず減ると思います」。また「見逃し三振」については「(ボール気味の球が)何回来て、何回ストライクか分からないですけど、(審判にストライクと)何回取られても振らない(見逃す)と思います。審判がストライクといえばストライクですけど、自分の目を信じていいかなと思います」。「自分の目を信じる」という大谷選手の打撃哲学、昨年までの長打力が再び甦る日は、果たして来るのだろうか。