イギリスの医学誌に掲載された、「納豆を多く食べる人ほど長生きする」という研究結果が発表され、欧米メディアで「NATTO」がいま注目を浴びている。特有の臭いや糸を引く様子などが敬遠され、これまで納豆を食べる外国人は少なかったが、その健康効果から積極的に食べようとする人も増えつつあるようだ。そんな中、米国テキサス州サンアントニオのテレビ局 KENS5が、納豆の健康効果について取り上げ、4人のニュースキャスターとレポーターがそれぞれ納豆の「試食」に挑戦した。すると、全員が複雑な表情で苦笑いを浮かべるという結果になった(⬆上写真)。キャスターの女性が、納豆を試食した感想をAcquired Taste(クセのある味、だんだん好きになる味)と表現したが、まさに食べ慣れなければそのおいしさはわからないということだろう。英国BBCのトラベルライターのホバート氏は、スーパーフードという評判にもかかわらず、「NATTO」は日本以外ではこれまで人気になることはなかったとし、納豆が世界の気持ち悪い食べ物を集めたスウェーデンのDisgusting Food Museum(嫌な食べ物博物館)に展示されているとし、同博物館の館長は、欧米人が問題視する二つのものは、ネバネバと臭いだと解説、人が気持ち悪いと感じるか、おいしいと感じるかは食文化の違いによるところが大きく、「慣れ」が関係しているとも述べている。何とか「NATTO」に慣れようと努力する欧米人。果たして「NATTO」は、スーパーフードとして世界のトレンド入りを果たせるだろうか。