ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「本を売って」とBOOK OFF、スマホには勝てっこないのに。

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中古本販売のブックオフが8月27日、「本気のお願い」とする切実な中古本の買い取りキャンペーンを開始すると発表した⬆。コロナによる「巣ごもり」需要の影響もあり、6月は直営店既存展売上高は前年比103.3%と前年同月以上の水準まで回復した。中古本を買い求める客が増えている中で、コロナ自粛で休業していた影響もあり中古本の在庫が不足気味となったため、買い取り強化キャンペーンを実施する事にしたのだという。特に小説などの文庫本が不足しているとのことで、文庫本3冊買い取りごとに商品が当たる「ブッくじ」を8月31日~9月13日まで東京都と神奈川県のブックオフ店舗限定で実施予定だそうだ。ブックオフで売上No.1の商品は、売上構成比33.3%を占める中古本だ。創業当初からのメイン商品だが、僅差で本に続くのは、29・5%を占めるCD・DVD・ゲームソフトなどのソフトメディア。 両者を合わせた売上構成比は全体売上の60%を超えている。売上の主力商品である中古本の在庫不足はブックオフにとってはかなり深刻な問題だろう。「中古本をブックオフに売ってくれる人が少ない」大きな理由は、スマホを使って古本をより安くより早く購入できたり、中古本より安価な電子書籍の購入で十分という消費者側の流れがあるからだ。そして、中古本を販売する側もネット通販や電子書籍など本の在庫を持たない発想へと大きく流れが変化している。そんな流れに逆らった「本の在庫を増やしたい」というブックオフのキャンペーン、アナクロニズム(時代錯誤)と思われても仕方がないだろう。スマホがこの世に無かった時代に始められたブックオフのビジネススタイル。スマホ全盛の今の時代に果たしてついてゆけるだろうか。