ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「大学出ても名刺の出し方も知らない」日本電産永守氏に反論する若者。

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世界トップのモーターメーカーで1兆5千億円の売上を誇る「日本電産」を一代で築き上げた永守重信氏が、テレビ番組に出演、「偏差値だけが高い学生が入社してきて、営業をさせても注文が取れない、理工学部出身なのにモーターの基礎もわからない、名刺の出し方も知らない、という人が毎年何百人も出てくる」と嘆いた。この永守氏の発言に、ツイッター上には「大学出ても名刺の出し方も知らない」という部分だけを取り上げて「企業が新人研修で行うものでは」「大学は専門教育の場でマナーを教わる場ではない」といった現役大学生から永守氏への反論が数多く見られた。こうした批判はまさに「木を見て森を見ず」の典型だろう。永守氏は「日本の大学は学生を三流にしてしまう。偏差値偏重のやり方は間違っている」という想いから私財130億円を投じて、京都先端科学大学の改革に乗り出し、世界のビジネスの現場で求められる「即戦力の技術者育成」の真っ最中なのだ。これまで慣例的に行われてきた「偏差値教育」を一切廃止し、世界のビジネスの現場で求められる、即戦力の技術者を育成したい、という永守氏の願いから発せられた今どきの新入社員への数々の嘆き発言、その中から「大学出ても名刺の出し方も知らない」という発言だけをあげつらう今どきの学生たち、日本の未来はどうなってゆくのだろうか。