宅配ピザのドミノ・ピザが、2012年から展開してきた「お持ち帰り2枚目無料」キャンペーンを6月14日で終了するという。宅配ピザ業界で「御三家」と呼ばれる「ピザーラ」「ドミノ・ピザ」「ピザハット」の中で長い間、万年最下位だったドミノピザが、昨年、売上高でついに宅配ピザでTOPの座に躍り出た大きな要因が「お持ち帰り2枚目タダ」のキャンペーンだったのに、と思ったら、6月15日からは新サービスとしてお持ち帰りの場合は1枚から何枚でも、どのピザでも半額にするキャンペーンに変更するためだという。商売のセオリーである「商品を値引きするとイメージダウンし売上が落ちる」というこれまでの常識を破ってきたドミノピザの快進撃はどこまで続くのか。さらに、ドミノピザは値引きサービスだけでなく、社員やアルバイトなどスタッフに対しても魅力ある会社なのだ。ボーナスが年3回支給されるし、 アルバイトの社員登用にも積極的 。コロナ騒動で多くの人々が意気消沈している中、ドミノ・ピザは売上拡大に伴い「新たに人材を5200人新規採用する(正社員200人、アルバイト5000人)」と大々的に発表して大きな話題を呼んでいる。60年前の1960年に米国ミシガン州で創業者のトーマス・S・モナハンが「配達が30分を超えた場合は無料」というキャッチフレーズで最初の成功を収めたドミノ・ピザ、つねにお客様の立場に立ったサービスを提供するというその「企業精神」が、成功した秘訣なのかもしれない。