黒川検察官の定年延長を可能にする「検察庁法改正案」について、改正案に反対するTwitterへの投稿が約400万件に達するなど騒動が拡大している。そんな最中、居住地のパリから中継でTV情報番組に出演した「2ちゃんねる」創設者の西村博之(ヒロユキ)氏。「皆さんが投票して自民党を与党にしているわけだから、(安倍自民党政権が)別に堂々と(この法案を)変えちゃってイイと思うんですよね。自民党としては『黒川さん残します』と。僕らの民意を得てやっているわけですから、『これは民意です』と言ってやっちゃえばいいのに。なんで黒川さんのせいじゃないとか変な言い訳するのかなと思って見てます」とコメントした。ヒロユキ氏が言うように野党やタレントなど著名人が Twitterで反対をいくら叫んでも、圧倒的な多数からなる自民党政権が押し切ればこの「検察庁法改正案」は国会をすんなり通ってしまうのは自明の理だ。国民の大多数が自ら選挙で投票して選んだ自民党議員達によるこの「検察庁法改正」を多数決で決めることに、どこにイケナイ部分があるのかと問われれば返す言葉もないだろう。かつて、ヒトラー率いるナチス党が1932年7月の総選挙でドイツ国民から37%もの支持を得て第1党に躍進したあとのホローコースト(ユダヤ人大虐殺)の歴史を思い出して見ればいい。前回の選挙で自民党に一票を投じた多数派の人々が、今になって改正法案反対をいくら叫んでも手遅れだろう。法案反対を叫ぶ前に、ヒロユキ氏が言うように、民主主義の基本である「多数決の原理」というものをしっかりと頭に入れておくことが必要なのではないだろうか。