米国のビジネス誌ファストカンパニーが2018年に「世界で最も革新的な企業」を選んだ中に日本から唯一選ばれたのがゲーム業界のニンテンドーだった。任天堂は「Wii U」の失敗後、本来ならゲームアプリのメーカーとして再出発すべきという考え方が常識とされていたのにゲーム機の販売をあきらめず、Nintendo Switchの販売後、「スーパーマリオ オデッセイ」と「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の歴史に名を残す2つのゲームを生み出した功績が評価されたのがその理由だった。その任天堂が 創業した131年前から今日まで辿ってきた企業歴史について、最近アメリカのニュース専門放送局CNBCが紹介した。ゲームの分野において、知らない人はいないぐらい世界的な知名度を誇る「任天堂」だが、最初からゲーム分野で成功をおさめていたわけではなく、ゲーム分野に進出するまでは「ラブホテル経営」など数多くの事業に手を広げていた企業であると紹介(⬆上の写真参照)。創業して131年。ファミコンを出してからでも 37年。長い歴史の中では何度か苦境に陥ることもあり、ラブホテル経営もそうした中での止むに止まれぬ選択肢だったと言えるだろう。 それでもつねに新しい市場を創造し続けて、立ち直ってきた任天堂の企業としての逞しさの根底にあるモノは、社名の由来にあると言えるかも知れない。ニンテンドーの社名は、任・天・堂という3つの漢字からなり、それは”運を天に任せる”または”仕事に全力で取り組む、しかし最後は天にゆだねられる”という意味だとか。そして、運を天に委ねた結果が、世界中の誰でもが知るグローバルカンパニーとしての成功だった。