NHKのテレビニュースによると、昨日、都内で開かれた日本感染症学会の緊急シンポジウムで日本で発明されたインフルエンザ治療薬「アビガン」をコロナ感染の患者に投与した状況について報告があった(⬆上の写真)。それによると、アビガンを投与された300人の患者のうち、軽症と中症の患者ではおよそ9割、人工呼吸器が必要な重症患者でも6割の患者が2週間後に症状の改善が見られたという驚きの結果報告がされた。コロナウィルスに効果のある薬はさまざまな薬の名前が発表されているが、中国を始め世界の国々で、著しく症状の改善を見せたアビガンの投与、それが日本の医療現場でもやっと効果があると感染学会が認めた嬉しいニュースだった。しかし、日本での感染者数はすでに1万人を超えているのに、コロナ感染で症状が回復して退院できた人の数は公式発表で1700人、全感染者のわずか1割しかいない。アビガンが患者の6〜9割の症状改善に効果があると報告されながら、これはどういうことなのか、日本感染症学会では、この点についての報告は何も無かった。すべての患者にアビガンを投与していれば快復者の数が1700人よりももっと多いはずだ、と考えるのは素人の意見だろうか。全国の何割の病院で治療に当たる医師がアビガンをどれ位の患者に投与しているのか、投与後の快復率は何割なのか、日本医師会はコロナ感染の患者の急増でしきりに「医療現場崩壊」の危機だと言うが、そんな事より「アビガンの正確な効き目」について、不安の渦中にある国民に最優先で伝えるべきでは無いのか。