ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「王様の耳はロバの耳」と叫んだ西寺尾保育園はアッパレ。

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横浜市の私立認可の西寺尾保育園で、20代の女性保育士の新型コロナウィルスの感染が判明した。保育園から休園の申し出を受けた横浜市役所は、何と「明日は通常通り開園し、保育士のコロナ感染の事実を保健所の調査結果が出るまで、園児の保護者に対して伝えないように」と口止めした。この市役所のコロナ感染を隠ぺいするような指示に対して、西寺尾保育園は、園児の安全が第一と考え、園独自の判断で園の保育士が感染した事実を保護者らにメールで連絡(⬆上の写真)した。その結果、翌日には登園してきた園児は一人もいなかったという。イソップ物語に「王様の耳はロバの耳」という寓話がある、ある日、王様の髪を切った理髪師が、王様の耳がロバの耳だったことを知ってしまい、王様から「誰にも言うな」と口止めをされた苦しさのために、森の中のアシ草の穴に向かって「王様の耳はロバの耳」と叫ぶと、アシがその言葉を風に乗せて街中の人々に伝えてしまう、という物語だ。横浜市から運営の助成金を受けている市認可保育園にとって横浜市は言ってみれば「王様」の存在だ。しかし、その王様からの口止めを振り切って、園児の安全を最優先に考え、保護者へ登園することの危険性を伝えた西寺尾保育園の咄嗟の判断力はまさにアッパレだった。横浜市からの助成金打ち切りを恐れずに園児をコロナ感染から守った保育園園長こそ勇気のある「王様]と言えないだろうか。