ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

日本のトイレで、アメリカ人記者が気付いたこと。

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アメリカの公共ラジオネットワーク「NPR」の記者が、初めての日本旅行で感じた事柄を記したニュースレターが面白い。「私は初めての日本旅行から戻ったばかりなのだが、今では日本という国に惚れ込んでいる。恋に落ちた様々な日本の事柄の中でも、特に頭から離れないことが1つある。トイレだ。日本のトイレの革新技術は驚異的と言える。様々な機能が搭載されたハイテクトイレは、ホテルやレストランなどどこにでもあり、家庭での普及率も8割だ。これは燦然と輝く事実ではないだろうか。アメリカに戻った時には、母国のトイレの古めかしさが目についた。思わず、なぜ私達はハイテクトイレを持てないのかと考えこんでしまった」。「日本がハイテクトイレを開発したあと、この技術がアメリカにまで届かなかったのは距離的な要因が大きいだろう。しかし、本当の要因は、文化的習慣の差だと私は考える。日本人は入浴、衛生面、清潔さを非常に大事にする。マスクの習慣、飲食店でのおしぼりの有無、街の清潔さなど、やはりアメリカと日本とには大きな違いが存在するのだ」。このニュースレターに対する米国人のコメント。「この前日本で人里離れたハイキングコースを歩いたら、小道沿いにある小さなトイレにさえ、暖房便座が設置されててビックリした!」「トイレだけじゃなくて、教育や医療制度だってそうだ。アメリカは戦争で日本に勝ったのに、いつから彼らにこれだけの差をつけられてしまったのか」「アメリカのトイレが快適なものにならないのは、ピューリタン(禁欲主義)の倫理から来る恐れもあるのでは。肉体的な喜びや楽しみを忌避する傾向があるから」「私たちにはこういう素敵な製品は見合わないって事でしょ。毎日のように公衆トイレは破壊されて、それを見張るために私たちはモニタリングされてる」。トイレひとつから「文化の質」が見て取れるというこの話題は、日本人にとっては、何となく面映い(テレクサイ)(笑)