日本人女性の睡眠時間は、世界の国々と比較して短い傾向にあると言われている。特に小さな子どもの居るワーキングマザーは顕著な睡眠不足の傾向にあると言う。共働きの女性が増えているにもかかわらず、夫婦間での役割分担が欧米ほど進んでいないためだ。女性ホルモンの分泌も睡眠時間によって大きく左右されると言われ、生理、妊娠、出産、更年期と、生涯を通じて、体温や女性ホルモンの変動とたえず向き合っている女性にとっては、睡眠不足はかなり深刻な問題だ。そんな中、サンディエゴ大学が米国癌協会の協力を得て行った100万人規模の調査で、眠らない女性はどんどん太るということが指摘された。短時間睡眠の女性は肥満の目安とされる BMI（肥満指数）が平均値より高い傾向にあり、睡眠時間がより短い女性は肥満傾向がより強くなるという。睡眠不足は女性の美容にとって大敵であり、グリム童話の『眠れる森の美女 Sleeping Beauty』は文字通り正しかった事がこれによって証明された。世のワーキングマザーは、睡眠不足の生活パターンを即刻変える行動を起こすべきだろう。たとえば、夫と家事の役割分担を見直す、テレビやスマホ視聴時間を減らす、夜にはコーヒーなどのカフェイン類は控える、寝る前に質の良い睡眠が取れるように軽いストレッチを行う、などして、自分の睡眠時間を今より増やす工夫が必要だろう。ダイエットもアンチエイジングも「眠れる美女」であることが一番必要とされる条件なのだから（笑）
