ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

不幸な人の声を30年聞き続けてきた精神科医の「幸福論」

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「人を幸福にするものとは何か?」という謎掛けは、人間にとっての大きなテーマだ。この事について30年間にわたって「自分は不幸だ」という多くの患者の悩みを聞き続けてきた米国の精神科医リヴィングストン氏が「人を幸福から遠ざけるものは何か」について語っている。氏は精神科医として働くなかで、多くの人が人生を「昨日うまくいかなかったことを繰り返す毎日」を送っているからだと言い、不幸を訴える人の多くは、自分の行動が自分自身や周りの人の幸福にどう関係しているかを考えることをやめてしまっているからだと指摘。氏は幸福の3つの要素として「すべき仕事」「愛する人」「楽しみなこと」を挙げている。意味のある仕事をし、人間関係を良く保ち、楽しみな約束があれば、不幸を感じることはない。こうした自分に意味を与える事柄を否定するような日常サイクルに一端入り込むとなかなか出ることができず、不幸のスパイラルに陥ってしまうのだという。こうした「うつの症状」に効果的な薬はあるけれど「薬が幸せをもたらすわけではない」とリヴィングストン医師は言う。幸福とは「人生には意味と喜びがある」と肯定的に自分を捉えることこそが良薬であり、不幸を語る人の多くが、有意義な日常習慣を忘れてしまっているのは「それを実行に移すためのモチベーションを持たないまま」気分がよくなるのを「待っている」からだとリヴィングストン医師は指摘する。不幸を感じている人は、今いる「自分の安全地帯」の外に出ることを恐れて立ち往生している。幸福を感じるまでには、古い行動を変え、新しい人間関係を構築する「心のスイッチ(切り替え)」が必要で、この「心のスイッチ」によって抱えている恐怖心を克服することが、不幸から脱け出す「唯一の解毒剤」になる、とリヴィングストン医師はアドバイスしている。