ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

サルはトンチが働く、TVゲームで人間に圧勝した。

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アメリカの科学ニュースサイト「Live Science」が、簡単なテレビゲームのプレイで、サルが人間に勝る賢さを見せたと報じている。記事によると米ジョージア州立大学心理学部のユリア・ヴァツェク教授が、サルの認知的柔軟性(様々な方法を試しながら柔軟に問題解決方法を探る能力)を調査するため、大学生56人と29匹のサル(オマキザルとアカゲザル)にテレビゲームで簡単なパズルを解いてもらう実験を行った。ゲームのルールは非常に単純で、(⬆上のTV画面参照)画面にある4つの四角のうち、①縞模様が出た四角をクリック、②水玉模様が出た四角をクリック③青い三角形が出た四角をクリックすると、ポイントが得られるゲーム。大学生とサルが、このゲームのルールに慣れた頃、研究者たちはゲームを始めるとすぐに③青い三角形を表示し、それをクリックすればポイントになるというショートカット機能を追加してみると、人間とサルとで攻略法に大きな差が現れた。70%のサルがいきなりショートカットを試し、その後は20%のサルが可能な限りショートカットを使う戦略にシフトしたという。一方、人間の方は、最初にショートカットが出現したときにクリックしたのは56人中1人だけ、全体の61%は何度ショートカットが現れても最後までクリックしないままだった。サルのようにショートカットを積極的に使う戦略を取ったものは誰もおらず、律義に四角形を順番通りにクリックし続け、結果的にサルチームが圧勝する結果になった。実験を行ったヴァツェク教授によれば、「人間は教えられたルールを守って、近道を使うべきではないという意識に囚われがちで非効率だとわかっていても、別の方法や新しい手段を試そうとせず、結果、(サルでもわかる)頭の柔軟性を失ってしまっている」、というのがこの実験の結論だとか(笑)