サザエさんに出てくる人達、高学歴多すぎる件——こんなツイートが、SNSで拡散している。波平は京都大学、三河屋のサブちゃんは一橋大学、そしてあのノリスケは東京大学卒!......だというのである。「知らんかった!」「あのノリスケが東大だと」などとリプライが相次ぎ、万単位のケタで拡散されていると言う。作家である伊佐坂先生の早稲田はとにかく、波平やアナゴさんの京大、サブちゃんの一橋といった出身校には「えっ!」と驚く人も多いだろう。そして元ツイートでも「オチ」になっている、ノリスケの「東京大学」だ。いい加減でセコい印象の強いノリスケが、まさかそんなエリートだったなんて——。その意外性もあってか、ツイートが大量に拡散されている。だがサザエさんをちゃんと見ている人なら、おかしいことに気づくはず。作中での甚六は万年浪人生、ウキエにいたっては高校生だ。なぜサザエさんの登場人物のそれぞれの出身大学のデマが拡散しているのか。つまりは、有名大学出身者にひたすらヒザまづいてしまう多くの日本人の学歴コンプレックスがそうさせるのだ。「生きていくのに学歴なぞ関係ない」とうそぶきながらそのウラで「有名大学出身者」にひれ伏してしまう大方の日本人。こんなデマが拡散し続ける限り、学歴優先の日本の社会構造が変わってゆくことは決して無いに違いない(笑)