7月27日に15号ホームランを放って以来、大谷選手は8月に入ってホームランが出なくなり、多くの日本人ファンがやきもきしている。しかし、11日、敵地レッドソックス戦で、5打数3安打2打点と大谷選手は今季7度目の“猛打賞”の活躍で5-4でチームの勝利に貢献した。3安打は、2本が左前打で、1本が中前打。3本目のヒットが飛び出した後には、敵地テレビ局の解説者も「イチローのよう」と称賛した。レッドソックスの地元テレビ局の解説者は「第1打席では直球を逆方向に打ちました。今回はカーブを捉えました。良い打撃です。全く失投ではありませんでした。あれをどうやって逆方向に打ったのでしょう?まるでイチローのようです」とMLBのレジェンドを引き合いに出して内へ外へと打ち分ける大谷のバットコントロールを絶賛した。FOXスポーツで解説を務めるエンゼルスOBのティム・サーモン氏は、8月に入ってなかなかホームランの出ない大谷について「ホームラン狙いのスイングは必要ない」と断言、「オオタニには長い腕と偉大な体格がある。彼はホームランのローンチアングル(発射角度)を自然に生み出せる打者、わざわざそれを作りに行く必要はない、それを過度に意識すると、長い腕というストロングポイントを損ねることになる。全盛期のイチローを見てほしい。彼は長い間ボールをバットに乗せることが出来ていた。それで思い通りの打撃を実現していた。オオタニにとっては最高の手本となるはずだ」とも語っている。大谷選手が、イチローのような絶妙のバットコントロールでヒットを量産し始めた事実をみれば、その先に豪快なホームランが出てくることは時間の問題だろう。