お笑いタレントのジミー大西(55)(⬆上の写真)がテレビに出演。画家活動を休止することを決意した意外なエピソードを明かした。画家をやめる決断をしたきっかけは、訪れた焼き鳥店に張られていた1枚の紙だった。張り紙に「時給1200円」と書かれてあったといい、「(1200円は)ええなと思って、自分(の時給)を(作品の)作業時間で換算したんです…。380円やったんですよ、時給が。情けなくなって。筆をバチーんって(折った)」とやめた理由を明かした。ジミー大西は、20年前、32歳で芸人をやめて画家に転身。最初に描いた絵に33万円の値がつくなど才能を発揮し、その後数々の作品を発表してきた。絵を1枚描き上げるのに擁する期間は3、4カ月、「1年に2枚しか描けないんです」と言い、「もっと効率よかったら何枚も描けるんですが」と彼は時給に換算すると割に合わない自分の芸術活動について語った。自分が生活するために絵を描くのか、自分のアート精神を追求するために絵を描くのか、彼は迷いなく生活する道を選んでどうやら筆を折った様子なのだ。生活のために筆を折ったジミー大西がそもそも画家になったキッカケは、自分に強いアートへの情熱があったからではなく周りから「絵が上手」とチヤホヤされたのが出発点だった。しかし、描くことだけで食べて行けるほどには彼の作品は売れなかった。絵だけで食べている芸術家に比べると、彼の作品を「欲しい」「買いたい」と思うほど多くの人が彼の作品に「アートに対する情熱」を感じなかった、という事になるのかもしれない。